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「川の名前」読後感 [ペンギン]

前回の記事で紹介した川端裕人さんの「川の名前」の読後感です。
小学校5年生の少年達の夏休みの自由研究を巡る小説ですが、多摩川の架空の支流「桜川」を舞台に、写真家である父親と世界を転々とし、転入生として5年生の夏休みを過ごすことになった主人公 菊野脩とその個性的な友人達が繰り広げる一種の冒険小説となっています。どんな形でペンギンが登場するのかはあえてここでは書きません。
ほとんどの場面が主人公の視点から綴られていますが、5年生にしてはとてもしっかりした語り口だと感じました。

タイトルの「川の名前」がどこから来ているのかも、読み進むうちに明らかになります。

私自身は、川で遊んだ経験がほとんどないのですが、奥多摩の林間学校でのカヤック・オリエンテーリングの描写は、臨場感抜群でした。

そして、ペンギンとの絡みで進む終盤の緊迫感は、文字通り手に汗握るものでした。

読書タイムが通勤電車の車内のみで、細切れになりましたが、そうでなければ、おそらく一気に最後まで読みきったと思います。主人公と同年代の子供達に読んで欲しいと思います。

この本にインスピレーション与える事になったと紹介されている「鶴見川流域ネットワーキング (TRネット)」のサイトは今も健在で、活発な活動の様子がうかがえます。

以上、なるべくネタバレしない範囲での読後感でした。

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川端裕人さんから贈っていただいた本 「川の名前」 のご紹介 [ペンギン]

先日の記事でご著書を紹介した川端裕人さんから、早速贈っていただいたのは、ハヤカワ文庫「川の名前」 (2006年7月発行) (リンクは例によってamazon、現在も入手可能, Kindle版もあり) です。できれば、ペンギン関係の本をと希望させていただいたのですが、読み始めると、小5の少年達の夏休みの自由研究がテーマの小説で、「あ、これはペンギンものではないのかなぁ。」と思いつつ、読み進めました。
ところが、読み始めてまもなく、思わぬ展開でペンギンが登場してきます。

これ以上書くとネタバレになってしまうので、内容はこのあたりにしておきます。

まだ 1/6くらいしか読んでいませんが、ペンギンファンの男性ならは、感情移入して読めること請け合いです。
女性の場合、どういう感想を持たれるか想像できませんが、この年代の男のお子さんがいらっしゃれば、おそらく面白く読めるのではないかと思います。

読み終えたら、再度記事にするつもりです。

川端裕人さんの企画に応えて 「ペンギン大好き!」 のご紹介 [ペンギン]

今や、NHKでアニメ放送中の「銀河へキックオフ!!」の原作、「銀河のワールドカップ」の著者として有名な、川端裕人さんが、ご自身のブログ「リヴァイアさん、日々のわざ」で所蔵自著贈呈企画を始められました。

もうかなり長い間更新していない私のこのブログですが、少し長くなりそうなので、ここに紹介したいと思います。

私が持っている川端さんのご著書は、2002年8月に発行された、「ペンギン大好き!」です (新潮社サイトで検索しても見つからないのでamazonへのリンク(古書のみ)を貼りました)。もはや新刊としては入手できませんが、ペンギン好きの私としては外せない一冊です。新潮社のとんぼの本ですので、一見すると写真メインの本です。

日本語のタイトルに添えて、英語のサブタイトルが、「Days with Penguins and their wilderness」となっています。本の内容はこちらの方がぴったりです。

登場するペンギンは、フィヨルドランドペンギン、キガシラペンギン、ハネジロペンギン、フンボルトペンギン、マゼランペンギン、キングペンギン、イワトビペンギン、ジェンツーペンギンです。

手に取ると、ふんだんなペンギンの写真に目を奪われて、文章を読むのを忘れてしまいますが、改めて読み直すと、川端さんが野生のペンギン8種に会いに、南半球各地の生息地を旅して感じられた、直接的なペンギン体験 (ペンギンまみれと言うべきか) が詰まっていると感じられます。

本書の発行から10年が経過して、野生のペンギンに関する情報は、書籍の他、TV番組や映画など、さらに豊富に得られるようになっていますが、こういう個人的な体験を読むのは、新鮮さがあります。そして、それぞれのペンギンが置かれている生存環境については、さらに厳しさを増していることでしょう。

巻末の締めの言葉の中で、日本を中心とするフォークランド諸島周辺での過剰漁獲が、ペンギンの個体数減少に影響していたという説が紹介されています。10年後の今年、ウナギやクロマグロの絶滅危惧種登録が話題に上り、海洋生態系の保護という観点では、ほとんど学習されていないことに気づかされます。この10年で世界人口は10億人弱増加して70億人を越えたと言われます。人口爆発のもたらす危機の指標としてのペンギンという見方は、悲しいものではありますが、受け入れざるをえません。

人類に、この危機を克服する英知が備わっているのか、おぼつかない限りですが、各地のペンギン研究を見守りたいと思います。

最後、本の紹介からちょっと外れてしまいましたが、ご了承ください。

昨夜の銀座ヤマハホールでのコンサート [クラシック]

Twitterにかまけていて、ひさびさのブログ更新です。

昨夜、「3人の名バイオリニストによるヴィルトゥオーソの饗宴」と題したコンサートに行ってきました。徳永二男(Vn)、ジュリアン・ラクリン(Vn)、三浦文彰(Vn)、小森谷裕子(Pf)の顔合わせでした。

終演後、アンコール前に徳永さんが言われていた通り、「3人の」というよりは、「3世代の」名バイオリニストの演奏を聴き比べられるという贅沢な企画でした。

プログラムは、

モーツァルト/2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448(375a)
   徳永二男/三浦文彰(Vn)、小森谷裕子(Pf)

本来2台のピアノで演奏される曲を、2台のバイオリンとピアノでの演奏でした。

ワックスマン/カルメン幻想曲
   三浦文彰(Vn)、小森谷裕子(Pf)

サン=サーンス/序奏とロンド・カプリッチョーソ Op.28
   ジュリアン・ラクリン(Vn)、小森谷裕子(Pf)

ラヴェル/ツィガーヌ
   徳永二男(Vn)、小森谷裕子(Pf)

サラサーテ/ナバーラ Op.33
   ジュリアン・ラクリン/三浦文彰(Vn)、小森谷裕子(Pf)

モシュコフスキ/2つのバイオリンとピアノのための組曲 ト短調 Op.71
   徳永二男/ジュリアン・ラクリン(Vn)、小森谷裕子(Pf)

ヴィヴァルディ/3つのバイオリンの協奏曲 ヘ長調 P.278 RV.551
   徳永二男/ジュリアン・ラクリン/三浦文彰(Vn)、小森谷裕子(Pf)


という構成で、組み合わせを変えての協演を楽しめました。

こうやって直接聞き比べると、ラクリンの演奏の充実振りと、徳永さんの渋い演奏、三浦さんの若さ溢れる演奏とそれぞれはっきりと違いました。ラクリンの演奏は、表情の豊かさ、緩急のメリハリ、ダイナミックレンジの広さなど、別格の素晴らしさでした。

若くしてこういう経験を積んでいる三浦さんが、今後どのように化けていくのか楽しみに見守りたいと思います。


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ポリーニ様講演会語録 [クラシック]

少し前の話題になりますが、10/18に、今来日中のピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ氏が、今年の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した記念に開催された座談会(@サントリーブルーローズ)を聴講する機会を得ました。

その前日10/17のサントリー・ホールでのリサイタルを聞きました。そのプログラムは、ショパン、ドビュッシー、ブーレーズという構成で、古典から現代音楽までの流れを伝えようとするものだったと思います。アンコールは、ドビュッシー、ショパンに戻るという、予め計算された構成かと思わせました。ただ、アンコール最後のショパンのバラード第1番は、アンコールにしては長い曲だなと思いました。演奏のすばらしさについては、言葉にすることはできません。

さて、その翌日に行われた座談会です。私は現代音楽については素人なので、印象に残った発言のみの抜粋です。

この日は、ポリーニ氏が現代音楽について新進の作曲家藤倉大氏と対談すると予告されていたのですが、開始前に、ポリーニ氏の希望で、会場の聴講者からいくつか質問を受けて、それに答える形で始めたいとの旨が伝えられ、質問者を募るところから始まりました。

その質問の中に、前日のリサイタルのアンコールの選曲についてのものがありました。初めからこの構成を考えていたのかという質問に対して、ポリーニ氏の答えは、「アンコール曲は基本的にその場で決めるものだ。特にショパンのバラードについては、最近まったく練習もしておらず、その場で弾こうと思った。」というものでした。
準備もせずにあの演奏だったのかと、感心を通り越えた感想を持ちました。

前日演奏したブーレーズのピアノソナタ第2番に関しては、日本では楽譜の入手が困難で、ポリーニ氏の演奏を聴いて弾いてみたいと思っても、それができない。こうした状況についてどう思うかとの質問がありました。これに対しては、「日本で楽譜の入手が困難なことは知らなかった。ヨーロッパでは容易に入手できるから。でも、今ではインターネットを使えば入手できるでしょう。」との答えでした。

音楽教育に関しては、「古典一辺倒ではなく、若い頃からもっと現代音楽の演奏機会を増やすべきだ。日本の固有の音階は、現代音楽にも通じるところがあるので、日本人の方が親しみを持てるのではないか。」といった発言がありました。

2011年から2012年にかけて計画しているプロジェクトの紹介もあり、次の機会を期待させる対談でした。

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NHK BShi 「みんなのショパン」にYAMAHA CFXも出演してた [クラシック]

10/31 18:45--22:45の枠で放送されたNHK BShi の「みんなのショパン」で使われていたピアノのうち、仲道さんと小曽根さんが演奏したピアノは、YAMAHA CFXでした。テレビの音で、違いが分かるかと言われると、厳しいかもしれませんけれど。
この番組、MotoGPポルトガルグランプリの生中継と重なったため、録画して見たのですが、こちらも生番組ということで、クラシックの番組というより、バラエティー色が強かったです。
まぁ、裾野が広がれば良いのでしょうね。
タグ:YAMAHA CFX
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ショパンコンクール優勝者が選んだピアノ [クラシック]

ヤマハのプレスリリースによると、今年のショパンコンクールで1位になったユリアンナ・アブデーエワさんが使用したピアノは、ヤマハが今年発表して7月から販売を始めたYAMAHA CFXだったそうです。日本メーカーのピアノでは初の快挙だそうです。ジャズ・ピアニストの小曽根真さんもこのピアノをべた褒めして、いまツアー中のコンサートには、タイトルに、ロード・ツー・ショパン~フィーチャリング YAMAHA CFX と名づけて、ピアノと一緒に回っているそうです。その様子は小曽根さんのブログにアップされています。わたしはクラシックから入っているので、ことショパンについては小曽根さんがジャズ風にアレンジ、および即興的に演奏されるのについて行けず、今回のツアーは見送っていますが、いずれまた近いうちにCFXでの生演奏を聞く機会があると期待しています。
タグ:YAMAHA CFX
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モノコムサのペンギングッズ [ペンギン]

青いヒゲさんのブログ「ヒゲペン」で紹介されていた、モノコムサのヒゲペンギングッズを捕獲してまいりました。
T-シャツも欲しかったのですが、女性向けのサイズしかなく、妻用に1着購入しました。
自分用には、ヒゲペンギンの顔のアップのブロックメモにしました。
ヒゲペンギンの他にも、アデリーのマグカップ、ジェンツーのトートバッグなどいろいろありました。
青いヒゲさんのようなきれいな写真はとれませんが、ここにも載せておきます。

ブロックメモ

ヒゲメモ.JPG

T-シャツ

ヒゲT.JPG


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MotoGP アラゴン [MotoGP]

富沢選手に対する黙祷から始まったアラゴンGP。
ロレンソ選手が、以前同じゼッケン番号48を付けていたという縁で特に親しかったという事を知り、彼が今回富沢仕様のヘルメットをかぶるに至った理由がわかった気がした。

さて、125ccは、今週末ずっと速かったマルケス選手がスタート直後の1コーナーで他車につっこまれてコースアウトし、そのままリタイアという予想外の始まりで、ポール・エスパロガロとニコラス・テロルの一騎打ちが最終盤まで続き、最後の最後にエスパロガロがかわして、久々の優勝を飾った。これでポイント争いは13ポイント差に3人という事になり、まったく分からなくなった。

Moto2は、ポールポジションからスタートのイアンノーネが好スタートを決め、一度も先頭を譲ることなく悠々の優勝。今シーズン、ジャンプ・スタートやイエローフラグ無視の追い抜きなどで3回ピットライドスルーペナルティをくらっているため、ポイントランクではエリアスとの差が広がってしまったが、中盤以降の速さは本物だろう。そのエリアスは12番グリッドからのスタートで、序盤はさらに後ろに下がっていたが、それでも徐々に追い上げて、最終的には4位に入った。粘り強さというか、安定感が抜群。

MotoGPは、スタート直後こそロレンソがストーナーとの接戦を演じたが、今回のアラゴンのバックストレートでのYAMAHA M1のスピード不足はいかんともしがたく、ポールスタートのストーナーが今季初優勝。2番手スタートのペドロサはスタート直後にポジションを落とした後追い上げを見せたが、残り5,6周でタイヤが終わってしまったか、追い上げ切れなかった。終盤のレースの興味はロレンソとヘイデンの3位争いと、スピーズとドビジオーゾの5位争いに移ったが、ファイナルラップのバックストレートの入り口でうまくインを攻めたヘイデンが前に出て3位、久々の表彰台。ドビジオーゾは攻めすぎたのかファイナルラップで転倒リタイアとなった。ロレンソとペドロサのポイント差は56ポイントにまで縮まった。

今季はハンガリーGPの予備として開催されたアラゴンGPだったが、このサーキット、前半のテクニカルセクションの後半のロングストレートの組み合わせに、高低差をいかした面白いコースで、来季以降の開催が望まれる。
タグ:MotoGP
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Windows XP の Microsoft Update に関する不具合が解消したらしい [パソコン]

この件に関するマイクロソフトのサポートフォーラムに、
現在はMicrosoftUpdateで更新の検索をかけるだけで症状は解消する

との連絡が、有償サポートからあったとの書き込みがありました。
自分もMicrosoft Updateに戻して試してみたところ、始めの手動更新にはかなり時間がかかりましたが、再度手動更新したところ、短時間(2,3分)で更新の検索が終了しました。
このまま、Microsoft Updateで自動更新を有効にして様子を見てみることにします。

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